豪富豪が「トランプ政策」新党=移民削減や無駄排除訴え 2025年02月22日 05時18分

【シドニー時事】鉱業で財を成したオーストラリアの富豪、クライブ・パーマー元下院議員(70)が、トランプ米大統領に同調する政策を掲げた新党「愛国者のトランペット」を創設した。5月までに実施される次期総選挙に向けて候補者を公募し、全選挙区での擁立を目指す。
パーマー氏は19日の結党記者会見で、「トランプ氏の政策は国家運営を軌道に戻すのに成果を挙げている。豪州にも必要だ」と強調。次期選挙では「豪州を再び偉大にする」を合言葉に、移民の受け入れ削減や行政の無駄排除を訴える考えだ。出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーの女子競技参加禁止も唱えている。
政権維持を目指す与党・労働党と、3年ぶりの政権奪還を狙う野党・保守連合の二大勢力のはざまで、新党が議席を得られるかどうかは未知数。アルバニージー首相は「立候補する権利は誰にでもあるが、真面目な政策を掲げる必要がある」とけん制した。