中国艦が豪東部沖で演習=実弾使用か、民間機が迂回 2025年02月21日 17時01分

中国海軍のフリゲート艦=11日撮影、撮影場所不明(オーストラリア国防省提供・AFP時事)
中国海軍のフリゲート艦=11日撮影、撮影場所不明(オーストラリア国防省提供・AFP時事)

 【シドニー、北京時事】中国海軍の艦艇3隻が21日、オーストラリア東部沖の国際水域で演習を行った。実弾を用いたとみられる。これを受け、豪州とニュージーランド(NZ)などを結ぶ民間航空機は危険を回避するため飛行ルートの迂回(うかい)を余儀なくされた。豪、NZ両軍が中国艦の動きに警戒を続けている。
 豪メディアによると、演習海域は豪東部ニューサウスウェールズ州から約300キロ東で、フリゲート艦と巡洋艦、補給艦の計3隻が参加した。マールズ豪国防相は公共放送ABCで、「豪州が演習を行う時は12~24時間前に通告するが、中国からそうした通告はなく、航空機などが無線で(直前に)受信した」と述べた。
 これに対し、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は「演習は安全を保持し、関連する国際法と国際的慣行にのっとっている」と主張した。豪政府は軍事・外交ルートを通じて中国側に訓練の意図などの説明を求めている。 

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