ウクライナ問題「欧州と協力」=英国と6年半ぶり戦略対話―中国外相 2025年02月14日 15時16分

【北京時事】中国外務省は14日、王毅共産党政治局員兼外相が訪問先のロンドンでスターマー英首相やラミー外相と会談したと発表した。ラミー氏とは2018年7月以来となる「戦略対話」を実施し、経済・貿易や気候変動対策などでの協力強化で合意。王氏はロシアが侵攻を続けるウクライナ問題を巡り、和平交渉に向けて「欧州と協力し、建設的役割を果たす」と述べた。
英中関係は、中国による新疆ウイグル自治区での人権侵害や香港の民主派弾圧などをきっかけに冷え込んできたが、昨年11月に約6年ぶりの首脳会談が実現。王氏は戦略対話で「首脳会談の成功により、両国関係改善の方向性が明確となった」と強調した。ラミー氏は「国際情勢における課題が増す中、英中は戦略的意思疎通を強化し、世界の平和と安定を共に推進する必要がある」と応じた。