イスラエル軍、南北分断区域から撤退=ガザ駐留は継続、銃撃で4人死亡 2025年02月10日 07時32分

9日、パレスチナ自治区ガザ北部に戻る避難民ら(AFP時事)
9日、パレスチナ自治区ガザ北部に戻る避難民ら(AFP時事)

 【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスは9日、自治区ガザを南北に隔てる区域「ネツァリム回廊」からイスラエル軍が撤退したとする声明を出した。イスラエル治安筋はロイター通信に部隊撤収を認めた。1月19日に発効したガザでの停戦合意に基づく措置とみられ、南部に避難していた住民の北部帰還が加速しそうだ。
 イスラエルメディアによると、同国軍は、ガザ南部の対エジプト境界地帯「フィラデルフィ回廊」や、イスラエルとガザ境界一帯に設けた緩衝地帯に依然として部隊を残している。パレスチナ通信は9日、イスラエル軍の銃撃により、ガザ北部ガザ市で住民3人が、南部ハンユニスで高齢女性が死亡したと報じた。イスラエル軍は「警告射撃」を行ったと発表した。 

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