「尹氏が引きずり出せと指示」=前軍司令官が証言―韓国憲法裁 2025年02月06日 20時16分

韓国の郭種根・前陸軍特殊戦司令官=4日、ソウル(EPA時事)
韓国の郭種根・前陸軍特殊戦司令官=4日、ソウル(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国憲法裁判所は6日、尹錫悦大統領の弾劾審判の第6回弁論を開いた。「非常戒厳」当時、国会に投入された部隊を指揮した郭種根・前陸軍特殊戦司令官が証人として出廷し、尹氏から電話で「人員を引きずり出せ」と指示を受けたと証言。戒厳解除を求める決議可決のために集まる「国会議員」のことだと理解したと述べた。
 これに対し尹氏側は、「国会議員」という言葉は使っておらず、郭氏がそう理解しただけだと反論。この点に関しては、金龍顕前国防相が1月に出廷した際、「(国会)議員」ではなく「(軍の)要員」のことだったと主張していた。審判では、尹氏が国会を封鎖しようとしたかが焦点の一つになっている。
 郭氏はまた、国会が決議を可決した後、自身の判断で部隊を撤収させたと強調。尹氏はこれまでの審判で自身が撤収を指示したとしており、食い違いを見せた。郭氏は、尹氏や金氏から「撤退の指示を受けなかった」とも述べた。 

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韓国の尹錫悦大統領=4日、ソウル(AFP時事)
韓国の尹錫悦大統領=4日、ソウル(AFP時事)

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