パナマに「必要な措置」警告=中国支配は脅威、運河条約違反―米国務長官 2025年02月03日 05時37分
【ワシントン時事】ルビオ米国務長官は2日、中米パナマの首都パナマ市でムリノ大統領と会談した。ルビオ氏は中国共産党がパナマ運河周辺地域を支配している状況は脅威であり、運河の中立を定めた条約に違反していると指摘。改善がなければ必要な措置を講じると警告した。
国務省が発表した。運河を巡っては、パナマ政府が維持・管理しているものの、中国系企業が運河周辺の港を運営していることなどをトランプ米政権が問題視。トランプ大統領は、米国が1999年にパナマに運河を全面返還したのは誤りだったと主張し、「取り戻す」と強調している。
ルビオ氏は会談で、中国の影響力は運河への脅威であり、条約違反だとトランプ氏が「予備的な決定」を下していると説明。今の状況は「容認できない」として、現状が変わらなければ条約に基づき、米国の権利を保護する措置を取る考えを示した。