米テスラ、7割減益=マスク氏反発で不買響く―1~3月期 2025年04月23日 05時41分

【ニューヨーク時事】米電気自動車(EV)大手テスラが22日発表した2025年1~3月期決算は、売上高が前年同期比9%減の193億3500万ドル(約2兆7000億円)、純利益が71%減の4億900万ドルだった。欧米でマスク最高経営責任者(CEO)への反発を背景とした不買運動が拡大し、販売台数が急減したことが響いた。
世界販売台数は前年同期比13%減の33万6681台と、約3年ぶりの低水準。トランプ米大統領の側近を務めるマスク氏が、欧州の極右政党への支持を表明したり、米政府職員の解雇を強引に進めたりしたことに批判が広がった。EV市場全体は成長しており、消費者のテスラを忌避する姿勢が鮮明になった。
テスラは米国のほか、中国とドイツに工場を持つ。声明では「急速に変わる貿易政策がグローバルの供給網に逆風となっている」と、トランプ氏の高関税政策の影響で事業環境が厳しくなっているとの認識を示した。マスク氏は決算説明会で「供給網を現地化しており、競合社より優位に立てる」と強調した。