与党議員団、異例の厚遇=最高指導部2人が応対―中国 2025年01月15日 18時11分
【北京時事】中国の習近平政権は、15日に北京訪問の日程を終えた日中与党交流協議会のメンバーを異例の厚遇でもてなした。共産党序列2位の李強首相と同4位の王滬寧・全国政治協商会議主席らが応対。日中関係の重要性を訴え、日本との関係改善に前向きなことを改めて示した形だ。
今回訪中したのは自民党の森山裕、公明党の西田実仁両幹事長ら。西田氏は14日、記者団に「(中国側に)重視されていると強く感じた」と述べた。
中国側は、習国家主席ら最高指導部を構成する7人の党政治局常務委員のうち、李首相と王氏がそれぞれ森山氏らと会談。さらに、上位24人の政治局員のうち、王毅外相、李書磊・党中央宣伝部長、石泰峰・党中央統一戦線工作部長も面会した。森山氏らの同行筋によると、政治局員以上の5人の中国高官が訪中した与党交流協議会メンバーと会うのは初めてという。
この背景には、トランプ次期米政権発足で予想される米中対立の激化に備え、日本との関係を安定させる思惑がある。党機関紙系の環球時報は「(森山氏らの訪中で)多くの共通認識に達した」と評価した。