カーター元大統領に最後の別れ=各国代表ら参列し国葬―米 2025年01月09日 14時26分
【ワシントン時事】昨年12月29日に100歳で死去した第39代米大統領、ジミー・カーター氏の国葬が9日、ワシントン市内のワシントン大聖堂で営まれた。バイデン大統領やトランプ次期大統領のほか、日本から菅義偉元首相が参列。全米でカーター氏の死を悼み、最後の別れを告げた。
カーター氏のひつぎは9日朝、安置されていた連邦議会議事堂からワシントン大聖堂へ移送。ホワイトハウスによれば、カーター氏の家族の依頼でバイデン氏が弔辞を読み上げる。バイデン氏はこれに関し「カーター氏は素晴らしい人格と勇気、希望と楽観主義の持ち主だった」と述べた。
国葬にはカナダのトルドー首相ら各国代表も参列。遺体は国葬後、故郷の南部ジョージア州で、2023年11月に96歳で死去したロザリン夫人の隣に埋葬される。
カーター氏は1977年1月に就任。任期中、イスラエルとエジプトの歴史的和解をもたらしたキャンプデービッド合意(78年)や米中国交正常化(79年)を実現した。退任後は紛争の平和的解決に向け世界中を奔走し、2002年にノーベル平和賞を受賞した。