買収阻止「恥ずべき」=米大統領に異例の批判―USスチール首脳 2025年01月04日 17時41分
【ワシントン時事】米鉄鋼大手USスチールのブリット最高経営責任者(CEO)は3日、バイデン米大統領が日本製鉄による買収計画を阻止したことについて、「恥ずべき、腐敗したものだ」と批判する声明を発表した。「バイデン氏の政治的腐敗と闘うつもりだ」と述べ、法廷闘争を示唆した。
米企業のトップが、現職大統領を強い言葉で批判するのは異例。
ブリット氏は声明で「経済、安全保障上の重要な同盟国である日本を侮辱し、米国の競争力をリスクにさらした」とも指摘。中国が不当に安価な鉄鋼を輸出し、市場支配を強めていることを念頭に、「中国共産党指導者は小躍りしている」と語り、買収阻止は中国を利することになると主張した。