被団協言及の核廃絶決議採択=賛成152カ国、中ロ朝など反対―国連総会 2024年12月03日 08時18分

国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)
国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は2日の本会議で、日本政府が提出した核兵器廃絶を目指す決議を日米英など152カ国の賛成多数で採択した。同種の決議採択は31年連続で、今年は日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞決定に言及した。
 決議は、核保有国を含む全ての国に対し「核兵器が二度と使用されないよう努力を尽くす」よう要請。「2024年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協をはじめとする草の根の活動」を通じて、被爆の実相を知ることが「核なき世界」実現につながるとして、被爆者らとの交流促進も訴えた。
 採決では中国、北朝鮮、イラン、ニカラグア、ロシア、シリアの6カ国が反対。フランスやインド、イスラエルなど28カ国が棄権した。
 また、日米などが共同提出した宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議も2日、167カ国の賛成多数で採択された。ロシアと北朝鮮、イラン、シリアの4カ国が反対した。 

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