米の「深刻な脅威」と警鐘=ロシア利する和平合意なら―NATO総長 2024年12月03日 06時40分
【ロンドン時事】北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、2日公開された英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)とのインタビューで、ウクライナがロシアに有利な和平合意を強いられた場合、米国は、中国やイラン、北朝鮮による「深刻な脅威」に直面すると警鐘を鳴らした。
先月22日に米南部フロリダ州でトランプ次期米大統領と会談した際、こうした考えを伝えるとともに、NATOとの協力とウクライナ支援の継続を訴えたという。
インタビューでルッテ氏は、ロシアが北朝鮮にミサイル技術を供与し、イランに資金を提供している恐れがあると指摘。また、ウクライナに不利な合意が結ばれれば、中国の習近平国家主席が「将来的に別の考えに至るかもしれない」と述べ、中国の台湾侵攻を促す可能性があると示唆した。