台湾総統がハワイ到着=米歓待、初外遊で立ち寄り 2024年12月01日 18時26分

米ハワイ州ホノルルに到着した台湾の頼清徳総統(手前右)=11月30日(総統府提供・時事)
米ハワイ州ホノルルに到着した台湾の頼清徳総統(手前右)=11月30日(総統府提供・時事)

 【台北時事】台湾の頼清徳総統は11月30日、就任後初の外遊で経由地の米ハワイ州ホノルルに到着した。総統府が1日、発表した。
 チャーター機を降りた頼氏はグリーン州知事らに出迎えられ、赤じゅうたんが用意されるなど歓待を受けた。台湾の中央通信は「長年の間で最高ランクの待遇」と伝えた。
 頼氏は真珠湾の追悼施設、アリゾナ記念館で「中華民国(台湾)総統」の名で献花。その後、台湾系住民らとの会合であいさつし、「記念館訪問が平和を確保する重要性を思い起こさせた。戦争に勝者はいない」と軍事的圧力を強める中国をけん制した。
 頼氏はハワイで2泊した後、外交関係がある太平洋のマーシャル諸島、ツバル、パラオ3カ国を6日まで歴訪。米領グアムにも立ち寄る。
 中国外務省は1日、報道官談話を出し「頼清徳の立ち寄りを手配した米側を厳しく非難する」と反発。米側に抗議したことも明らかにした。 

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