元警察署長に禁錮3年=159人死亡雑踏事故で―韓国地裁 2024年09月30日 19時03分

梨泰院の雑踏事故現場を調べる警察官=2022年11月、韓国・ソウル(EPA時事)
梨泰院の雑踏事故現場を調べる警察官=2022年11月、韓国・ソウル(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国ソウルの繁華街、梨泰院で日本人2人を含む159人が死亡した雑踏事故で、ソウル西部地裁は30日、業務上過失致死傷などの罪に問われた地元の竜山警察署の元署長、李林宰被告に禁錮3年の実刑判決を下した。検察は懲役7年を求刑していた。
 事故は2022年10月29日に発生。地裁は「ハロウィーンを前にした人出を予測する報道や警察内の報告などから、狭い路地に大勢の人が密集し、その圧力で生命に深刻な被害が発生する危険性を事前に予見できた」と指摘した。
 地裁は「被告が注意義務を果たせば防げた人災であることは否定できない」と強調。李被告が密集防止策や警察官の配置を怠り、現場からの通報にも適切に対応しなかったと結論付けた。 

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