与党代表選に韓前法相が出馬=最有力、大統領とあつれき―韓国 2024年06月24日 18時42分

23日、ソウルで与党「国民の力」の代表選出馬を表明する韓東勲前法相(EPA時事)
23日、ソウルで与党「国民の力」の代表選出馬を表明する韓東勲前法相(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の与党「国民の力」で7月に実施される党代表選に韓東勲前法相ら有力政治家が相次いで出馬を表明した。最有力候補の韓氏は尹錫悦大統領の検事時代からの側近だったが、総選挙を経て両氏のあつれきが表面化し、現在は尹氏と距離を置く姿勢を強めている。次期大統領候補の一人と目される韓氏が仮に代表となれば、自身のカラーを前面に出していくとみられ、尹氏との関係がさらに緊張をはらむ可能性がある。
 韓氏は与党トップの非常対策委員長として4月の総選挙を率いたが、大敗し辞任。23日、国会で記者会見した韓氏は、総選挙敗北は自身の責任だと認めた上で、「この2カ月(党は)反省と革新どころか退歩する姿を見せた。国民の目線に合った『国民の力』を作るためすべてをささげる」と出馬を宣言した。
 代表選には、尹大統領に近い勢力を基盤とする元喜龍前国交相、当選5回のベテラン政治家の羅卿※(※暖の日を王)議員も名乗りを上げ、有力政治家同士の争いとなる見通し。ただ、世論調査では韓氏が大きくリードしており、元、羅両氏が追う展開だ。
 23日に出馬表明した元氏は「私には大統領との信頼がある」と尹氏との近さをアピール。羅氏は総選挙でソウルの激戦区から出馬し勝利したことに言及し、「私は変えられる人間、勝てる人間だ」と訴えた。
 党代表選は7月に行う党員投票80%と世論調査20%の結果を合わせて競い、同23日に開かれる党大会で新代表が選出される。ただ、1位が50%の得票率を超えなかった場合、1位と2位の決選投票で新代表を決める。 

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