中国の取材妨害は「不適切」=豪が抗議、解放の記者巡り 2024年06月18日 17時04分
【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は18日、中国の李強首相と行った前日の共同記者発表の際に中国当局者がカメラ取材を妨害したことについて、「不適切で受け入れられない」と李氏に直接伝えた。外交ルートでも別途抗議した。
アルバニージー氏は17日、連邦議会内で、李氏とそろって会談結果を記者団に説明した。記者席には、中国で3年以上拘束され、昨年解放された中国系豪州人の成蕾(チェン・レイ)氏がいたが、カメラに映り込まないよう2人の中国当局者が立ちはだかり、撮影を遮った。
アルバニージー氏は公共放送ABCの番組で「率直に言ってぶざまな行為だ。豪州の記者の取材を妨害すべきではない」と非難。野党・自由党のバーミンガム「影の外相」は「報道の自由が最も重要な議会で起きた。首相はもっと素早く対応すべきだった」と述べた。
両首相は18日、西部パースで経済関係者らとの会合に出席。李氏は4日間の訪豪日程を終えた。