世界の核弾頭1万2000発=中国の備蓄加速―国際平和研 2024年06月17日 07時18分

北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」=2023年7月、平壌(AFP時事)
北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」=2023年7月、平壌(AFP時事)

 【ロンドン時事】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は17日、米ロ英仏中にインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮を加えた9カ国の保有核弾頭の総数が、今年1月時点で推定1万2121発だったとの報告書を発表した。9585発が使用可能な状態にあり、うち3904発がミサイルや航空機に配備されているという。
 保有弾頭総数は前年比約400発減、配備中の弾頭は前年より60発以上増えた。配備中のうち約2100発は、数分以内に発射可能な「高度警戒態勢」に置かれている。ほぼ全てが米ロの核だが、中国も初めて複数の核弾頭を高度警戒態勢に置いたもようだ。
 中国は「核増強を他のどの国よりも加速」(SIPRI研究員)させており、保有数は前年比90発増の500発。北朝鮮も推定で同20発増の50発となり、インドも8発増えた。これら3カ国以外は前年と同数か削減され、米国は200発、ロシアは309発の減少となった。 

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