不明の邦人登山者か、遺体発見=残る1人の捜索継続―パキスタン 2024年06月15日 18時12分
【ニューデリー時事】パキスタン北部ギルギット・バルティスタン地域にあるスパンティーク峰(7027メートル)で15日、遺体が見つかった。地元当局者が明らかにした。同峰の登頂を目指し行方不明となっていた日本人男性2人のうち1人の可能性があるといい、地元や別の日本の登山家らが周辺を引き続き捜索している。
現地のツアー会社によると、同峰では本籍が山梨県の平岡竜石さん(55)と、同じく東京都の田口篤志さん(36)が行方不明になっている。同社や在パキスタン日本大使館によれば、2人の足跡が途中で途絶えていることに気付いた別の日本の登山隊が12日、関係機関などに連絡した。
13日にヘリコプターによる捜索で人影を確認したが、険しい地形に阻まれ近づけず、14日に捜索隊が地上から現場に向かっていた。2人は荷物を運ぶガイドの付き添いなしで登山していたとされ、滑落した可能性がある。遺体は標高約5100メートル地点で見つかった。
平岡さんのホームページによると、平岡さんは世界最高峰エベレスト(8848メートル)に複数回登頂するなど、豊富な経験を持つ山岳ガイド。