ラマポーザ大統領再任=与党と白人主体の党が連立合意―南ア 2024年06月15日 09時16分

14日、南アフリカ南部ケープタウンで開かれた国民議会(下院)の投票で、大統領に再任されたラマポーザ氏(AFP時事)
14日、南アフリカ南部ケープタウンで開かれた国民議会(下院)の投票で、大統領に再任されたラマポーザ氏(AFP時事)

 【ロンドン時事】南アフリカ国民議会(下院)は14日、与党アフリカ民族会議(ANC)のラマポーザ大統領を再任した。投票で過半数が支持した。先月の総選挙で民主化後初めて過半数割れに陥ったANCは、議会招集に先立ち白人主体の民主同盟(DA)をはじめとする野党と連立協力で合意。南ア政治は長期にわたったANCの一党支配から連立政権へと移行する。
 報道によると、DAのスティーンヘイゼン党首は「挙国一致政府の発足で合意に達した。ラマポーザ大統領を支えていく」と表明。ANCのムバルラ幹事長も「素晴らしい一歩」と評した。両党は選挙後、連立に向けて協議を重ねていた。
 ただアパルトヘイト(人種隔離)と闘ったANC内には、「白人政党」との協力に抵抗感も根強く、政権運営が円滑に運ぶかは予断を許さない。 

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