「領海」侵入で60日拘束=中国が新規定施行 2024年06月15日 05時29分

南シナ海アユンギン(中国名・仁愛)礁近海で、フィリピンの補給船に放水する中国海警局の船舶=3月5日(ロイター時事)
南シナ海アユンギン(中国名・仁愛)礁近海で、フィリピンの補給船に放水する中国海警局の船舶=3月5日(ロイター時事)

 【北京時事】中国海警局の法執行手続きに関する新規定が15日、施行された。中国が主張する「領海」に侵入した外国人を最長60日間拘束できるとする内容だ。中国は沖縄県・尖閣諸島や南シナ海の広範囲で領有権を主張しており、規定が恣意(しい)的な拘束の裏付けになる恐れがある。
 新規定は16章281条から成り、海警局は「国民や組織の合法的権益を保護する」ことが目的と説明。調査のための拘束期間は原則として最長30日間だが、事案が「複雑」な場合、さらに30日間の延長が可能としている。 

海外経済ニュース