資産「窃盗」に報復=ウクライナ安保文書、意に介さず―ロシア大統領 2024年06月14日 22時20分

ロシアのプーチン大統領=14日、モスクワ(AFP時事)
ロシアのプーチン大統領=14日、モスクワ(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領は14日、モスクワの外務省で演説し、凍結されたロシア資産を活用したウクライナ支援強化で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が基本合意したことに「ロシア資産の窃盗は処罰を免れない」と報復措置を警告した。
 侵攻を受けるウクライナが、日米を含む西側諸国と13日までに交わした安全保障に関する文書に言及。「われわれは気にしない。望む文書に署名すればいい」と述べ、ロシアの軍事行動の障害にはならないという認識を示した。
 15、16両日にスイスで開かれる「平和サミット」直前に急きょ演説した。平和サミットはウクライナ主導の和平が狙いだが、プーチン氏は「ウクライナ軍は東・南部4州から撤退し、北大西洋条約機構(NATO)非加盟を宣言しなければならない」と通告。「ロシアは真の和平を提案している」と主張し、「西側諸国とウクライナが拒否すれば流血の責任は彼らにある」と威嚇した。 

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