米大統領、ガザ停戦交渉で近い妥結は「ない」=イスラエル「人道地域」に進軍か 2024年06月14日 09時01分

パレスチナ自治区ガザ最南部マワシ地区の避難民=4日(EPA時事)
パレスチナ自治区ガザ最南部マワシ地区の避難民=4日(EPA時事)

 【ベイルート時事】バイデン米大統領は13日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉について、近い将来の妥結はないとの見方を示した。先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため訪問したイタリア南部プーリア州で記者団から「間もなく妥結すると確信しているか」と問われ、「していない」と返答。ただ、「希望は失っていない」とも述べた。
 ハマスは11日、バイデン氏が先に公表した新停戦案に関し、変更を加えた上で交渉仲介国のカタールとエジプトに回答を伝えた。イスラエル側は受け入れに難色を示している。
 イスラエル軍は13日もガザでの軍事作戦を続けた。住民はロイター通信に、軍がガザ最南部ラファの地中海沿いのマワシ地区に向けて進軍していると語った。イスラエルは同地区を「人道地域」として指定している。同地区に逃れていた避難民は多くが既に別の場所に退避しているという。 

海外経済ニュース