イスラエル・ハマスの「戦争犯罪」認定=飢餓を手段、外国人拉致―国連調査委 2024年06月12日 18時49分

 【イスタンブール時事】国連の独立国際調査委員会は12日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの双方が「戦争犯罪を行った」とする報告書を発表した。イスラエルが昨年10月以降の作戦で「飢餓を戦争の手段として使った」などと認定した。
 同委は、昨年10月7日~12月末に行われた行為を調べた。イスラエルに対しては、食料や水などの物資をガザに搬入することを制限し「ガザ住民、特に子供に今後数十年間にわたる影響をもたらした」と指摘。「イスラエルはハマス壊滅や人質解放を目標に掲げているが、復讐(ふくしゅう)などの動機がある」として、戦争犯罪だけでなく「人道に対する罪」も犯したと糾弾した。
 一方、イスラエルを奇襲したハマスの軍事部門や他の武装組織、協力したパレスチナ市民についても、「イスラエル人や外国人を意図的に死傷させ、拉致した」と非難。女性を狙った殺害や暴行を公の場で誇示していたと批判した。 

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