米、対中半導体規制を強化か=AI向け、先端技術に焦点―報道 2024年06月12日 07時33分

中国江蘇省南通市の半導体製造工場で働く従業員(AFP時事)
中国江蘇省南通市の半導体製造工場で働く従業員(AFP時事)

 【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は11日、バイデン米政権が対中半導体規制の強化を検討していると報じた。人工知能(AI)向けなどの半導体に利用される先端技術「ゲート・オール・アラウンド(GAA)」を対象とし、具体的な規制方法を詰めている。11月の米大統領選前に打ち出す見込み。関係者の話として伝えた。
 GAAは、先端半導体のデータ処理速度や電力効率をさらに高め、半導体を小型化する次世代の技術。AIや自動運転システムなど幅広い分野での活用が見込まれ、米エヌビディアやインテル、台湾積体電路製造(TSMC)などの半導体大手や研究機関が開発を競っている。
 ブルームバーグは「商業化前の初期段階で技術を囲い込む」と狙いを伝えた。 

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