ハマス、「攻撃完全停止」要求=米公表の停戦案に回答 2024年06月12日 05時19分

11日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで破壊された建物の間を歩く住民(AFP時事)
11日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで破壊された建物の間を歩く住民(AFP時事)

 【ベイルート時事】イスラム組織ハマスは11日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとの戦闘を巡り、バイデン米大統領が先に公表した新停戦案に回答した。ハマスはこの中で、ガザへの攻撃の完全停止とイスラエル軍の完全撤退を要求。イスラエル当局者は提案拒否に等しいとの認識を示しており、停戦が実現するかどうかは不透明だ。
 ハマスは交渉仲介国のカタールとエジプトに新停戦案に対する考えを伝えた。ハマスは声明で、攻撃停止とガザ撤退を「最優先事項」に挙げたと説明。一方で「戦争を終結させる合意に達するため、前向きに対応する意欲がある」と表明した。
 AFP通信によると、交渉に詳しい情報筋は、ハマスが停戦スケジュールとガザ撤退に関し、新停戦案に修正を加えたと明らかにした。イスラエル当局者も、重要な要素が全て変更されていると指摘し、「ハマスが提案を拒否した」と述べた。 

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