中国首相、15日から豪訪問=貿易・安保問題を協議 2024年06月11日 17時01分
【シドニー、北京時事】オーストラリアのアルバニージー首相は11日、記者会見し、中国の李強首相が15~18日の日程で豪州を訪問すると発表した。両首相はキャンベラで会談し、2国間の貿易関係正常化や、インド太平洋地域の安全保障問題などについて協議する。
中国首相の豪訪問は7年ぶり。李氏は南部アデレードと西部パースも訪れ、経済関係者らとの交流行事に参加する。中国は2020年以降に発動した豪産品の輸入制限を段階的に解除しており、今年3月にはワイン貿易の再開を決定。しかし、牛肉やロブスターへの制裁が残っているため、豪側は全面解除を促す考えだ。
一方、中国空軍機が5月に韓国沖の国際水域で豪海軍ヘリコプターの至近距離から照明弾を投下した問題について、豪側は改めて抗議し、再発防止を求める方針。アルバニージー氏は「対話を通じて中国との安定した関係を追求する」と述べた。