北朝鮮兵が軍事境界線侵犯=韓国軍の警告射撃で撤収 2024年06月11日 10時30分

板門店で、韓国側を監視する北朝鮮軍の兵士=2019年6月(AFP時事)
板門店で、韓国側を監視する北朝鮮軍の兵士=2019年6月(AFP時事)

 【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部は11日、北朝鮮軍の兵士が9日午後0時半(日本時間同)ごろに南北軍事境界線を一時侵犯したと発表した。韓国軍が警告放送と警告射撃を行ったところ、北朝鮮兵は直ちに境界線の北側へ戻った。韓国軍は9日に境界線付近での拡声器による宣伝放送を再開し、南北間の緊張が高まっている。
 韓国軍によると、北朝鮮軍は当時、軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)内で何らかの作業を行っていた。作業中に移動した際、10人ほどの兵士が誤って境界線を越えたとみられる。
 当局者は「DMZ内は茂みがあり、境界線の標識が見えにくい」と説明。「警告射撃後、直ちに北側に戻っており、侵犯の意図はなかったとみる。その後も特異な動向はない」と明らかにした。 

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