スペースX宇宙船、帰還に初成功=4回目の無人打ち上げ試験 2024年06月07日 05時23分

6日、米南部テキサス州から打ち上げられる宇宙企業スペースXの大型宇宙船「スターシップ」(AFP時事)
6日、米南部テキサス州から打ち上げられる宇宙企業スペースXの大型宇宙船「スターシップ」(AFP時事)

 【シリコンバレー時事】実業家イーロン・マスク氏が設立した米宇宙企業スペースXは6日午前(日本時間同日午後)、南部テキサス州の拠点から、大型宇宙船「スターシップ」の4回目となる無人打ち上げ試験を行った。宇宙空間に出たスターシップは大気圏への再突入を果たし、約1時間後に計画通りインド洋に着水。地球への帰還に初めて成功した。
 マスク氏は、X(旧ツイッター)上で「きょうのような日を『人類にとっての希望』と呼ぶんだ」と歓喜した。地球が環境破壊で住めなくなる事態を想定し、火星移住事業に取り組んできた。物資、人員の輸送手段となるスターシップの試験成功は、大きな前進だ。
 昨年実施した2回の試験では、打ち上げ直後に爆発。今年3月の3回目は大気圏再突入時に大破したという。今回は宇宙船をインド洋、ロケットブースターをメキシコ湾にエンジン噴射で制御しながら軟着水させた。可動翼などの破損はあったが、宇宙船の再利用によるコスト低下、継続的な宇宙開発の実現に近づいた。 

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6日、米南部テキサス州から打ち上げられた宇宙企業スペースXの大型宇宙船「スターシップ」(同社提供の映像より)(AFP時事)
6日、米南部テキサス州から打ち上げられた宇宙企業スペースXの大型宇宙船「スターシップ」(同社提供の映像より)(AFP時事)

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