中国の「戦狼」報道官、カンボジアに=米中綱引きの最前線 2024年06月04日 22時41分
【北京時事】中国外務省で副報道局長を務めた汪文斌氏が、新たに駐カンボジア大使に就任することが分かった。政府の国家国際発展協力署の4日の発表資料で、肩書が「次期カンボジア大使」となっていた。定例記者会見では米欧に対する強硬な発言が目立ち、習近平政権の威圧的な「戦狼外交」を体現する報道官として知られた。
カンボジアは東南アジアで米中が影響力を競う「綱引き」の最前線。カンボジアの海軍基地に中国艦艇が長期停泊するなど、軍事面での対中傾斜を加速させており、米国が警戒を強めている。オースティン米国防長官は4日、中国との間にくさびを打つ目的でカンボジアを訪問し、フン・マネット首相らと会談した。