与党連合、過半数維持も大幅減=モディ首相求心力低下も―インド総選挙 2024年06月04日 22時21分

4日、インド西部ムンバイで、総選挙の投票を集計する選管職員(AFP時事)
4日、インド西部ムンバイで、総選挙の投票を集計する選管職員(AFP時事)

 【ニューデリー時事】5年の任期満了に伴うインド下院総選挙が4日、開票された。地元メディアによると、モディ首相(73)率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合が、小選挙区543議席のうち290議席前後を得て過半数を維持する見通し。ただ、2019年の前回選挙から60議席程度減と大幅に減らす見込みで、モディ氏の求心力低下につながる可能性がある。
 モディ氏はX(旧ツイッター)に「国民は与党連合への信頼を3期連続で表明している」と投稿。「人々の希望をかなえ続けるため、過去10年の良い仕事を継続することを保証する」と勝利宣言した。
 BJPは人口が最多の北部ウッタルプラデシュ州などで苦戦し、伸び悩んだ。政権を奪回した14年以降の総選挙で初めて単独過半数を割り込む可能性が高い。14年は282議席、前回は303議席だった。今回は370議席を目標としていた。
 与党連合勝利ならモディ氏は3期目に入り、「建国の父」初代首相ネールらに次ぐ長期政権となる。しかし、従来のような強い指導力を発揮できるかは不透明だ。 

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4日、ニューデリーで、インド総選挙の開票経過に喜ぶ野党・国民会議派支持者(AFP時事)
4日、ニューデリーで、インド総選挙の開票経過に喜ぶ野党・国民会議派支持者(AFP時事)

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