トランプ氏に異例のやじの嵐=リバタリアン党大会演説―米大統領選 2024年05月26日 14時06分

25日、ワシントンで開かれた「リバタリアン党」の大会でトランプ前米大統領の演説にやじを飛ばす参加者ら(AFP時事)
25日、ワシントンで開かれた「リバタリアン党」の大会でトランプ前米大統領の演説にやじを飛ばす参加者ら(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ前米大統領が25日、ワシントンで開かれた小政党「リバタリアン党」の大会で演説した。11月の大統領選でバイデン大統領との接戦が見込まれる中、「小さな政府」を志向する同党支持層の獲得を目指し「共に戦おう」「リバタリアン党員を入閣させる」と訴えたが、会場は大ブーイング。異例の「アウェー戦」の様相となった。
 リバタリアンは自由至上主義者の意味。リバタリアン党は個人の権利と責任を重視し、政府の介入を極端に嫌う。トランプ氏と共鳴する部分もあるものの、同氏が在任中に新型コロナウイルス対策で実施したロックダウン(都市封鎖)や、大規模な財政出動には反対の立場を取る。
 トランプ氏が「勝ちたいなら私を指名すべきだ」と語り掛けると、同氏支持者の歓声とリバタリアン党支持者のやじが入り交じり、演説が聞き取れないほどに。一方、減税や規制緩和を重視する経済政策をアピールした際には拍手が起こった。同党によると、バイデン氏も招待したが欠席したという。
 同党支持者のケイト・ブルックスさんは「トランプとバイデンの二択にはうんざり。どちらでもない候補に投票する」と語った。 

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