同乗者は数時間生存=ヘリ墜落、大統領は即死か―イラン 2024年05月22日 19時58分

イランのライシ大統領らを乗せ、同国北西部の山岳地帯で墜落したヘリコプターの残骸=20日(AFP時事)
イランのライシ大統領らを乗せ、同国北西部の山岳地帯で墜落したヘリコプターの残骸=20日(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イランのライシ大統領らが搭乗したヘリコプターの墜落で、ライシ師に同行し別のヘリに乗っていた大統領側近が発生前後の様子を21日報道の国営メディアで明かした。遺体の状況からライシ師は墜落で即死したとみられるが、他の搭乗者は数時間生存していたという。
 証言したエスマイリ大統領首席補佐官によると、アゼルバイジャンとの国境地帯から戻るライシ師が乗ったヘリは3機編成の2番目を飛行。天候は良かったが、離陸から約45分後、雲を避けるため飛行高度を上げるようこのヘリの操縦士から他の2機に指示が出された。
 ただ、ライシ師が搭乗するヘリが突然消息を絶った。他のヘリが引き返して行方を捜し、無線で何度も連絡を試みたが発見できなかった。雲で視界が悪く高度も下げられず、結局そのまま飛行して近くの鉱山に着陸したという。 

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