独裁打倒から半世紀=革命記念日祝う―ポルトガル 2024年04月26日 07時12分

25日、ポルトガルの首都リスボンで、「カーネーション革命」から50年を祝う市民ら(AFP時事)
25日、ポルトガルの首都リスボンで、「カーネーション革命」から50年を祝う市民ら(AFP時事)

 【パリ時事】ポルトガルは25日、独裁体制を打倒して民主化に道を開いた1974年4月の「カーネーション革命」から半世紀を迎えた。首都リスボン中心部のリベルダーデ(自由)大通りには大勢の市民が繰り出し、平和的な行進で祖国の記念日を祝った。
 レベロデソウザ大統領は議会で演説。「独裁ではなく、不完全でも民主主義を常に望む謙虚さと知性を持とう」と訴えた。
 革命では、当時植民地のアンゴラやモザンビークなど、独立を要求するアフリカ諸国との戦争に反対した青年将校らがリスボンで蜂起。ほぼ無血でクーデターに成功した。
 ポルトガルは今年3月の総選挙で新興極右政党シェーガが議席を大幅に増やし、議会第3党として存在感を強めた。ベントゥーラ党首は25日の議会で、レベロデソウザ氏がアフリカ諸国への賠償の必要性に言及したことについて「国民を裏切った」などと非難。祝賀ムードに影を落とした。 

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