原油、100ドル突破も=24年平均、中東緊迫で―世銀 2024年04月25日 20時09分

ノルウェー・スタバンゲル沖合の北海で操業する石油掘削施設=2019年12月(AFP時事)
ノルウェー・スタバンゲル沖合の北海で操業する石油掘削施設=2019年12月(AFP時事)

 【ワシントン時事】世界銀行は25日発表した最新の商品市場見通しで、中東情勢が一段と緊迫し、一部産油国の石油生産や輸出が大幅に減少すれば、2024年の英国産北海ブレント原油相場が平均で1バレル=102ドルに上昇する可能性があるとの見方を示した。
 パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルが、イランとの間でも双方で攻撃するなど、中東全体への紛争拡大が懸念されている。ブレント相場は現在、80ドル台で推移している。
 世銀の基本シナリオでは、原油価格の24年平均は84.0ドルで、前年を1.7%上回る。銅やアルミも、クリーンエネルギー技術への投資拡大などを背景に上昇し、商品価格全般は「コロナ前の水準をなおも約38%上回る」(世銀)とみられる。 

海外経済ニュース