フジモリ氏、SNS再開=大統領選出馬に意欲?―ペルー 2024年03月08日 07時19分

スマートフォンの画面を示すペルーのフジモリ元大統領=同氏がX(旧ツイッター)に投稿した動画より
スマートフォンの画面を示すペルーのフジモリ元大統領=同氏がX(旧ツイッター)に投稿した動画より

 【サンパウロ時事】南米ペルーのフジモリ元大統領(85)は7日までに、X(旧ツイッター)などのSNSで公式アカウントを本格的に再開したと明らかにした。同国の一部メディアは「次期大統領選出馬への布石か」と報じている。
 大統領在職中の人権侵害で服役していたフジモリ氏は昨年12月、政府が以前に与えた恩赦を有効とする司法判断を受けて釈放された。しかし、在職中の刑事責任を追及する裁判が続いている。フジモリ氏はXなどに投稿した動画で、法廷では時間が限られるとして、「弁護の主張を詳しく述べるためだ」と再開の理由を説明。フェイスブックや動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などでの公式アカウントが表示されたスマートフォンの画面を見せた。
 有力紙エスプレソ(電子版)は、フジモリ氏が最近、首都リマのショッピングセンターで気軽に撮影に応じている姿などが拡散されていると指摘。今回の再開によって「フジモリ氏が2026年の大統領選の候補者の一人になると言及したジャーナリストの見方が強まる可能性がある」と伝えている。 

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