ガザ休戦、「短期間」も検討か=ハマス難色で交渉停滞 2024年03月07日 06時52分

イスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏=2022年12月、ガザ市(AFP時事)
イスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏=2022年12月、ガザ市(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止を巡る交渉は6日、エジプトのカイロでハマスや仲介国を交えて続けられた。ただ、双方の溝は埋まらず、目立った進展がないまま停滞。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はエジプト当局者の話として、6週間とされる戦闘休止の実現に向け、まずは数日間の短期休戦が可能か検討されていると報じた。
 ハマス側は、パレスチナ自治区ガザからのイスラエル軍撤退や避難民のガザ北部帰還など、従来の立場に固執しているとみられる。交渉では「必要な柔軟性を見せている」と主張するものの、「全ての条件が満たされるまで人質とパレスチナ囚人の交換は行われない」(ハマス政治部門幹部)として、イスラエル側に妥協を促している。
 イスラエルは、拘束されている人質の生存者リスト提供を要求。イスラエル当局者はWSJに対し、ハマスのガザ地区トップのヤヒヤ・シンワル氏は戦闘継続によってイスラエルや中東各地での緊張激化を望んでおり、合意には関心がないとする見方を示した。 

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