南シナ海の平和維持で連携=比船に衝突の中国をけん制―豪ASEAN 2024年03月06日 16時33分

6日、オーストラリア南東部メルボルンで、豪州と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議に合わせ写真撮影に臨む首脳ら(AFP時事)
6日、オーストラリア南東部メルボルンで、豪州と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議に合わせ写真撮影に臨む首脳ら(AFP時事)

 【シドニー時事】オーストラリア南東部メルボルンで開かれた豪州と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議は6日、南シナ海の平和維持のため連携を強化していくことをうたった「メルボルン宣言」を採択し、3日間の日程を終えた。南シナ海で5日に中国海警局の船舶がフィリピン船と衝突した事案を受け、中国を強くけん制した形だ。
 宣言は南シナ海に関し、「地域の平和と安全を脅かす一方的な行動を取らないよう、あらゆる国に促す」と強調。利害の対立がある場合には、「武力の行使や威嚇ではなく、法的、外交的な手段を通じた平和的解決を求める」と訴えた。アルバニージー豪首相は記者会見で「南シナ海での活動は、緊張を緩和するものでなければならないというのが共通認識だ」と述べた。 

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