EU、防衛産業強化で初の戦略=装備品の共同調達加速 2024年03月05日 21時21分

欧州連合(EU)本部前に掲げられた欧州旗=ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)
欧州連合(EU)本部前に掲げられた欧州旗=ベルギー・ブリュッセル(EPA時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、域内の防衛力強化に向けた具体策を盛り込んだ初の「欧州防衛産業戦略」を発表した。加盟国がそれぞれ防衛装備品を調達する非効率な現状を解消し、2030年までに少なくとも40%を加盟国で共同調達する目標を掲げた。
 戦略には、効率的な共同調達に向けた調整機関の新設や加盟国への財政支援を明記。北大西洋条約機構(NATO)との協力強化に加え、欧州投資銀行(EIB)に対し、防衛分野への融資方針を年内に変更するよう求めることなども盛り込んだ。
 ウクライナ支援の一環で、同国と共同でドローン製造を進めるほか、EUの新興企業とウクライナ企業を引き合わせることを目的に「EU防衛イノベーション事務所」をウクライナの首都キーウ(キエフ)に設置する。 

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