ガザ休戦交渉、再開見通せず=ハマスの回答「不十分」とイスラエル 2024年03月03日 07時41分

2日、パレスチナ自治区ガザで、米輸送機から投下された支援物資に駆け寄る人々(AFPTVの映像より)(AFP時事)
2日、パレスチナ自治区ガザで、米輸送機から投下された支援物資に駆け寄る人々(AFPTVの映像より)(AFP時事)

 【カイロ、ワシントン時事】パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止に向けた交渉再開のため、イスラム組織ハマスの代表団が3日、エジプトに到着した。ロイター通信が報じた。だが、攻撃を続けるイスラエルは代表団派遣を保留していると伝えられ、10日ごろ始まるイスラム教のラマダン(断食月)までに合意が成立するかは見通せない状況だ。
 戦闘休止案は、6週間の合意期間中にガザで捕らわれている人質をハマスが解放し、イスラエルが収監するパレスチナ囚人を釈放するのが基本的枠組みとされる。
 報道によると、イスラエルは交渉再開の条件として、生存している人質の確認や、人質解放と引き換えにイスラエルが釈放するパレスチナ囚人の人数に関しハマスに回答を要求。イスラエル当局者は、回答が十分ではなかったため、エジプトに代表団を送っていないと説明した。ハマスの代表団はロイターに、合意に近づいていないとの認識を示した。 

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