韓国高裁、供託金の担保取り消し=日立造船敗訴の元徴用工訴訟 2024年02月08日 18時02分

 【ソウル時事】韓国最高裁で昨年12月に日立造船の敗訴が確定した元徴用工訴訟で、同社が裁判所に預けていた供託金の担保取り消しをソウル高裁が認めていたことが分かった。原告側弁護士が8日、明らかにした。通知文書を日立造船が受け取れば、原告側は供託金を賠償金として手にすることができる。
 日立造船は二審敗訴後の2019年、韓国内の資産差し押さえの強制執行を防ぐため、6000万ウォン(約670万円)を裁判所に供託していた。裁判では最高裁が昨年12月、5000万ウォン(約560万円)の賠償を同社に命じ、原告側は供託金を受け取るための手続きを進めていた。
 同社が担保取り消しを受け入れず文書を送り返せば、これを受け取ったと見なす「公示送達」の手続きを踏む必要がある。この場合、賠償金の受け取りまでさらに時間を要するという。 

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