中国企業、日本など30カ国で偽サイト=カナダ研究機関が報告 2024年02月08日 16時16分

中国企業が運営するとされる日本語の偽ニュースサイト「フジヤマタイムズ」のトップページ
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 カナダの研究機関は7日、中国企業が日本を含む約30カ国で地元メディアを装った偽ニュースサイトを運営し、中国に好意的な情報を発信しているとの報告書を公表した。これらのサイトはいずれも中国・深センのPR会社が運営に関わっており、2020年春ごろから開設されたという。
 報告書をまとめたトロント大学に本拠を置く研究機関「シチズンラボ」によると、欧州やアジア、中南米などで少なくとも123の偽ニュースサイトが見つかった。日本を標的にしたものとしては、「フジヤマタイムズ(富士山時刻)」「ギンザデーリー(銀座新聞)」など15のサイトが確認された。
 サイトはそれぞれの国の地元メディアの記事やニュースリリースなどを転載しているが、その中に中国政府の主張に沿ったニュースを紛れ込ませているという。 

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中国企業が運営するとされる日本語の偽ニュースサイト「ギンザデーリー」のトップページ
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