米上院、移民対策の合意頓挫=ウクライナ支援は審議継続 2024年02月08日 11時20分

 【ワシントン時事】米上院は7日、与野党がまとめた移民対策の合意案について、下院通過のめどが立たないとして審議を打ち切った。与野党合意はこれで頓挫したが、移民対策とセットになっていたウクライナ支援は、別の法案として審議を継続する。
 野党共和党は当初、対メキシコ国境経由で流入する移民対策が最優先だと主張し、ロシアの侵攻が続くウクライナ支援への協力を拒否してきた。上院の民主、共和両党は数カ月の協議の末、今月4日に移民対策で合意し、ウクライナ支援とまとめて法案を提出した。
 しかし、下院共和党がこれにも反発し、ジョンソン下院議長(共和党)は「下院に届き次第、廃案となる」と主張。上院の採決で審議継続に必要な賛成票を得られなかった。 

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