独首相、4月訪中予定=「脱中国」でも企業団同行―報道 2024年02月07日 21時45分

ドイツのショルツ首相(AFP時事)
ドイツのショルツ首相(AFP時事)

 【ベルリン時事】ドイツのショルツ首相が4月15、16両日に中国を訪問する方向で調整していることが7日、分かった。複数の独紙が報じた。企業代表団が同行する予定で、低迷する独経済のてこ入れにつなげたい思惑もありそうだ。一方、独政府は企業に過度な中国依存を避けるよう求めており、対応のちぐはぐさも目立つ。ショルツ氏の訪中は2022年11月以来となる。
 ドイツにとって中国は最大の貿易相手国。しかし、天然ガス調達のロシア依存がエネルギー危機をもたらした反省を踏まえ、「デリスキング(リスク軽減)」を掲げて経済の中国依存脱却を目指している。
 一方、ドイツは23年に主要国で唯一マイナス成長を記録。景気浮揚に向けて中国に頼らざるを得ない実情もあり、対中外交では難しいかじ取りを迫られている。 

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