ロシア、エクアドルに報復か=自国製兵器ウクライナ提供に反発 2024年02月07日 06時51分

エクアドルのノボア大統領=1月22日、キト郊外(大統領府提供)(AFP時事)
エクアドルのノボア大統領=1月22日、キト郊外(大統領府提供)(AFP時事)

 【サンパウロ時事】ロシアがエクアドル産バナナを対象に、害虫が検出されたとして一部の輸入停止を決めた。実際には、エクアドルの保有するロシア製兵器が米国経由で、ロシアの侵攻を受けたウクライナに最終的に渡る取引への報復とみられる。
 エクアドルはバナナの輸出が世界一で、輸出全体の約2割がロシア向けだ。業界団体は5日付の声明で、ロシアが検出されたと主張するクサビノミバエは腐敗物がえさだとして「国内のバナナ栽培のいかなる段階とも関係はなく、農業害虫とも見なされていない」と決定に不満を示した。ロシアはこれまでも、外交上などで問題が起きた相手国から食品の輸入を制限するという行動を繰り返してきており、今回もこれに該当すると受け止められている。 

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