トランプ氏の免責認めず=20年大統領選巡る事件で―米連邦高裁 2024年02月07日 00時27分

トランプ前米大統領=1月27日、西部ネバダ州ラスベガス(AFP時事)
トランプ前米大統領=1月27日、西部ネバダ州ラスベガス(AFP時事)

 【ワシントン時事】米首都ワシントンの連邦高裁は6日、トランプ前大統領が2020年大統領選の結果を覆そうとして起訴された事件で、トランプ氏による「大統領在任中の行為に関する免責特権」の主張を退けた。一審判決を支持した。トランプ氏側は「憲法違反」として、連邦最高裁に上訴すると明らかにした。
 今回の判断は高裁判事3人の全会一致だった。判決は「トランプ前大統領は『市民トランプ』になった。大統領在任中に彼を守っていたあらゆる免責特権は、この起訴において彼を守るものではない」と断じた。
 これに対し、トランプ氏側は「大統領に免責特権が与えられなければ、将来の大統領は退任後、敵対者から即座に訴えられる。米大統領は適切に機能することができない」などと非難した。 

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