日本企業の立場認めた一審破棄=元徴用工訴訟、地裁に差し戻し―韓国高裁 2024年02月01日 19時11分

1日、ソウル高裁前で、記者団の取材に応じる元徴用工訴訟の原告や弁護士ら
1日、ソウル高裁前で、記者団の取材に応じる元徴用工訴訟の原告や弁護士ら

 【ソウル時事】韓国の元徴用工の遺族ら18人が三菱重工業など日本企業7社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、ソウル高裁は1日、原告の訴えを却下した一審判決を破棄し、地裁に審理を差し戻した。高裁は、1965年の日韓請求権協定で解決済みとする日本企業側の立場を認めた一審について「問題がある」と結論付けた。
 元徴用工訴訟を巡り、韓国最高裁は2018年に三菱重工と新日鉄住金(現・日本製鉄)に賠償を命じる判決を確定させた。その後も同様の最高裁判決が続き、計12件で日本企業の敗訴が確定している。 

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