ハマス指導部、ガザ戦闘休止案を本格検討=「休戦延長の保証」要求か 2024年02月01日 14時05分

カタールの首都ドーハで記者団の取材に応じるイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏=イラン外務省が2023年12月提供(AFP時事)
カタールの首都ドーハで記者団の取材に応じるイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏=イラン外務省が2023年12月提供(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルとイスラム組織ハマスが交戦するパレスチナ自治区ガザを巡り、米国、イスラエル、エジプト、カタールの4者協議で一致した戦闘休止案について、ハマスは1月31日、受け入れの可否に関し本格的な検討に入ったもようだ。ハマス幹部がAFP通信に語ったところによれば、最高指導者ハニヤ氏がエジプトの首都カイロに滞在。指導部が協議を継続中という。
 同案では戦闘休止は6週間で、この間、ガザへの支援物資搬入が行われる。焦点の人質について、ハマス幹部はAFPに「女性と子供、60歳超の病気の男性」だけ解放されるとの見通しを示した。当初は3段階を予定しているが、さらなる人質解放に向け次の段階も想定されている。
 トーマスグリーンフィールド米国連大使は31日、国連安保理の会合で「武器を置いて、人質解放のための提案を受け入れることが可能だ」と述べ、ハマスに提案への同意を求めた。イスラエル紙ハーレツは同日、ハマス側には提案に同意する意向があるものの、交渉仲介者による将来的な「休戦延長の保証」を求めていると報じた。 

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