EU、ウクライナ追加支援合意=4年間で8兆円、ハンガリーも支持―臨時首脳会議 2024年02月01日 19時36分

1日、ブリュッセルで、欧州連合(EU)臨時首脳会議に先立ち握手するドイツのショルツ首相(左から2番目)とハンガリーのオルバン首相(右)(AFP時事)
1日、ブリュッセルで、欧州連合(EU)臨時首脳会議に先立ち握手するドイツのショルツ首相(左から2番目)とハンガリーのオルバン首相(右)(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は1日、ブリュッセルで臨時首脳会議を開き、ウクライナに対する4年間で500億ユーロ(約8兆円)の追加支援に全会一致で合意した。EUのミシェル大統領がX(旧ツイッター)で明らかにした。ロシアに融和的で追加支援に難色を示していたハンガリーも賛成に回った。
 ミシェル氏は今回の合意を通じて「EUはウクライナ支援でリーダーシップを発揮し、責任を負っている」と強調した。ウクライナのゼレンスキー大統領はXで、EUの支援継続で「ウクライナの経済と財政がより安定する」と歓迎した。
 首脳会議に先立ち、ミシェル氏とハンガリーのオルバン首相、独仏伊首脳らが協議した。公表された採択文書には今回の支援に関し、毎年討議を行うことや、「必要であれば2年後に見直す」方針も明記された。ハンガリーは1年ごとに判断する「妥協案」をEU側に示しており、これが落としどころになったもようだ。 

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