国連安保理、ガザ集団殺害防止で緊急会合=国際司法裁の命令順守要求 2024年02月01日 08時42分

国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)
国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】国連安保理は31日、国際司法裁判所(ICJ)が26日にイスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザでのジェノサイド(集団殺害)を防ぐよう命じたことを受け、緊急の公開会合を開いた。日本を含む各理事国からICJの命令順守を求める意見が相次いだが、イスラエルは「集団殺害を実行したのはイスラム組織ハマスだ」と反発した。
 会合は、今年理事国入りしたアルジェリアがアラブ諸国を代表して要請した。同国のベンジャマ国連大使は「不処罰の時代は終わりを迎えた」と述べ、イスラエルに命令を順守させることが国際社会の義務だと強調した。
 これに対し、イスラエルのミラー国連次席大使は「ハマスから自国を守る固有の権利」は認められていると主張し、ガザでの軍事作戦継続を正当化した。トーマスグリーンフィールド米国連大使も「ICJは即時停戦を命じていない」と擁護した。 

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