反戦候補が署名提出=登録可否は「政権」判断―ロ大統領選 2024年01月31日 20時28分

31日、モスクワで、ロシア大統領選立候補に必要な署名を提出するため、中央選管に到着したナジェジディン氏(EPA時事)
31日、モスクワで、ロシア大統領選立候補に必要な署名を提出するため、中央選管に到着したナジェジディン氏(EPA時事)

 ロシアのプーチン大統領の通算5選が確実視される3月の大統領選で、ウクライナ侵攻に反対している独立系候補のナジェジディン元下院議員が31日、候補登録に必要な10万人分の署名を中央選管に提出した。政権の影響下にある選管が10日以内に出馬の可否を判断する。
 ナジェジディン氏は下院議席を持たない政党「市民イニシアチブ」の公認候補。署名集めでは、大勢の人々が行列をつくった。戦時下のリベラル派弾圧で選択肢が少ない中、野党勢力への支持が示された格好だ。政権は選挙で正統性を訴えるために「競争」を演出する必要があるが、ナジェジディン氏を脅威と見なして出馬を認めない可能性もある。 

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